こんな所でパリーン、なんて音響かせたら本当に先生来ちゃうかもだったし。


「……あ、スコーンうまい!」

「クリームついてる」

「紅茶、お待たせ致しました!」


テーブルに置くまで、後ろにいる秋葉さんがハラハラした面持ちで春夏冬さんを見守っていた。


「よし!」


今度はゆっくりと紅茶を口にした慧。


「あー、あれだな?なんとかペコー……?」

「違うわ」

「え!?」


これじゃ、当分紅茶の見分けは難しそうね──

やれやれと肩を竦め、私も紅茶を楽しむことにした。