──とは言え、おっちょこちょいと一言で言っても、程度というものがある。

だからそれを知るべく放課後、私と慧はテラスでティータイム楽しむことにした。

放課後近くになって急に決めたものだから、いそいそと四人の執事たちが準備に取りかかってくれている。
その間、私たちは談笑していた。


「いやぁ、あまりお堅いティータイムってやつは好きじゃないんだが……美青となら気兼ねなくていいな。おまけに晴れてるし。桜は見れないのかな」


椅子の背に肘をかけ、足を組む姿は先生が通りがかった瞬間、目をつけられるのは間違いない。
でも放課後だから、あまりここに先生たちが足を運ぶことはないのだけど。


「だいぶ散ってるからね」

「そいつは残念。そういや──」


花粉症話をし出す慧の話を耳にしながら、私は春夏冬さんを度々目で追いながら、相槌をうった。


──ティータイムをもうけたからと言って、絶対に何かをやらかす訳でもないだろうし……今のところは問題なさそう。