『──え!?佐藤が!?』


後日、二人のことをどうするか、身内で未だ押し付け合っていると聞いた佐藤が二人を養子にすると父に話をしたらしく……


『はい、こんな老いぼれですが……戸籍上家族……孫が出来たようなものですな』


そうか……

確か佐藤は奥さんとの間に子供は居なかった。
だから、ってわけではないかもしれないけど、佐藤は快く彼らを──


『……ほんと、うちには素敵な執事長(バトラー)がいるわね』

『ん?……なんと?』

『いいえ、なんでも』


これから手続きがあるとかで、度々留守の時間が増えると聞いたから、私は佐藤をその都度笑顔で見送ることにした。