夜──二人がお風呂へ向かい、入れ替わるように佐藤がやってきた。
『……美青様、こちらお二方の報告書になります』
報告書、と手渡されたのは昨日、佐藤に彼らのことについて調べてほしいと頼んでおいたもの。
昨日の今日で、こんなに早く分かるとは思っていなかったけど。
『ありがとうございます。焦らせてごめんなさい』
『とんでもございません。ただ……』
仕事の早さに感謝しながら報告書を受け取り、浮かない面持ちの佐藤に首を傾げれば、佐藤は言いづらそうに私を見据えた。
『……あのお二方を、このまま帰してよいものか、と』
帰してよいものか?
このまま置いていていいのか、ではなくて?
佐藤に聞こうとも思ったけど、そう言う理由がこの報告書に記されているはずだから、あえて聞くことはしなかった。
『……とりあえず、これに目を通します。そしたらまた話しましょ』
『かしこまりました』



