「ってことで、白状したさ。そしたらな?さりげなく?わたしの勘違いでなければ、さりげなくいつもより春夏冬をわたしの近くに置いてくれてて」
「応援、ね」
やるじゃない、秋葉さん。やっぱ頼れる。
ガラス越しに中を見れば、秋葉さんがにこりと笑った。これ……秋葉さんも話の内容察してるわ。
「けど、二人して不器用だから卒業するまでは鈍感の極み春夏冬を振り向かせることですね、って秋葉に言われた。もし付き合えても、学園にバレるのは秒読みだろうからって」
確かに……慧も春夏冬さんも、そこのところはちょっと、ね。分かる気がする。
嘘をつけないって言うのは、いい意味で純粋だから素敵なことだけど。時にうまい嘘も必要ではあるから、絶対的に秘密にしないといけないことに二人は不向きだ。
「冬休み中、春夏冬とチェスしたり他のことしたりしたんだが……ただ単に楽しそうなだけで、意識もへったくれもない感じだ」
「だから、卒業まで時間をかけろってことでしょ?春夏冬さんはどこにも行かないんだから、たっぷり時間はあるわ。応援のため私、秋葉さんとタッグでも組もうかな」
「応援係か?そいつはいい!最強わたし応援隊じゃないか!……でも、美青。わたしは美形くんとの詳細を求む」
「え?私まだ話すの?」
「……温かいお茶もあるんだ。まだまだ終わらせないぞ!」
どばどばとティーカップに溢れそうなくらいにお茶を注ぐ慧。
それから私と慧の恋愛トークが続いた。



