「マジかぁ……なんというか、まずはおめでとうだな。おめでとう、美青」
「ありがと……」
慧に言うまで、ドキドキしていた。
だけど、言ってからもよりドキドキは増す。
「冬になってから急展開だったな。この間まで、二人して悩みあってたのに」
「ええ……私も急展開だと自分で思うわ」
だから、自分のことが疎かになったり、どこか抜けてしまうのよね。
必ず、頭の中に奏矢がいるから……。
「慧は?春夏冬さんとはどう?」
「もうわたしのターン?いやぁ……それがな?秋葉に、勘付かれてしまいまして。"お嬢様、もしや想い人でも?それはもしや、春夏冬では?"って!!」
「……うわぁ、なんか流石ね。秋葉さん、鋭い」
褒めていいものか分からないけど、その鋭さには感服。ついテーブルの下で拍手したくらい。
……でも、かなやいもお互いに気付いていたんだった。だとすると、やっぱり執事もお互いを見ているから気付くものもあるってことかな。
かなやいみたいに兄弟だからって理由ではなく、執事も兄弟みたいに一緒にいるから。
「それで?慧はどうしたの」
「一応誤魔化してみた。一秒でバレたがな」
なんだか想像はつく。
慧は裏表ないもの。だから嘘が極めて下手。
春夏冬さんには通用しても、秋葉さん相手には無理ね。



