「俺にとって、人生最大最高のプレゼントだ。……ありがとな、お嬢」
「……こ、こちらこそ」
とびきり優しい顔をしながら、伸びてくる腕。
優しい手つきで私の髪を耳にかける奏矢。
「お嬢」
なあに、そう言うようにちょっと首を傾けると、
「もう一個。くれよ。プレゼント」
「え?私なにも──」
持ってない。
そう答える前に、髪をかけた手が後頭部に回され、グッと奏矢の方へと近付くように押され……
気づけば熱く、柔らかい感触に触れていた。
「……っ!?」
き、キス!?
目を閉じる奏矢を視界いっぱいに見て、体が思いきり跳ねた。
そんな私の反応を感じてか、奏矢は目を閉じながら笑い、片目を開ける。またも跳ねる私に笑い、
「閉じろばか。……もっかい」
握っていた手がぎゅっと指に絡み、再び頭を引き寄せられた。
閉じろ、と言われても、息や瞬きの仕方を忘れたように呼吸が止まり、目を閉じようとすればまつげが震える。
「ん……ん、鼻で息しろよ」
「で、出来ないっ」
「出来るって。もっかい」
私が不器用すぎるのか、息をすることと目を閉じることを両立させることが出来ないまま、何度かされたキス。
奏矢は、そんな私を見ながら『かわいい』と言って目を細め、ぐちゃぐちゃの布団を引き寄せ私を抱きしめながら目を閉じた──



