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「早退届も出したし、あの後先生はなだめておいた。だから心配ないが……美形くんのほうはどうだ?秋葉たちも気にしていたから」
夕方、慧が帰って来るなり部屋に入れてもらい、どこか落ち着かない私に慧はお茶を淹れくれた。
「ありがと慧。奏矢は熱が……今は寝てるけど倒れるってことはギリギリまでたえていたのね」
朝に会って気付かない私が本当に嫌い。
好きとか、思いながら変化や違和感に気付かないなんて……
毎日見てる顔なのに、察してあげられない主なんてダメダメじゃない。
「好きなのに、好きでも、気付けないものなのかしら……」
「美形くんたち、チェスの時に思ったが……やんちゃ口調と執事として見せる行いの差がすごいよな。ずっと、完璧執事ってイメージだったから。……だから、美青に悟らせないようにしていたんだろうな」
奏矢からランドリールームでのことは何一つ言われないし、校舎裏で何をしていたかも誤魔化された。
やはり佐藤には悪いけど強引にでも聞けばよかったって、今更後悔する。
「とりあえず、美青も休め。考えたり悩んだりするもの、ある意味体力削られるんだ。……今日は一緒に寝るぞっ!」
「まだ夕方よ……?」
でも、私も休まないといけないのはわかっている。私もフラフラしたら、奏矢は絶対薬も病院も飲まないし行かないから。



