「……きっとだめね。私は」
「そう?オレ的にオジョー頑張った年なのに。……じゃあ、奏矢はなに欲しい?」
「え、俺?」
スマホを置いて、矢絃はお菓子の袋を開ける。
その間奏矢は欲しいもの……と呟きながら考えたのち"思いつかない"と答えた。
「せっかくもらえる機会なのに……奏矢、もったいないよそれ。サンタさん何あげたらいいか困っちゃうじゃん」
スティックのお菓子で何かしぼりだせ、と奏矢に向ける矢絃。
「んなこと言われても俺は……」
「ん?」
俯きがちになっていた奏矢と目が合った。
思いついた?と首を傾げれば、奏矢はゴロンと横になり、私の髪に手を伸ばし指で遊ぶ。
それを真似て、矢絃も同じように遊びだす。
「そうだな……さみぃからマフラーにでもにしとけ。サンター」
全く願い事をするような態度ではないけれど、奏矢は矢絃がサンタが困ると言ったからか、天井に向かって言葉を投げた。
「あ、オレも」
同じく、矢絃も真似て天井へと"ゲーム!出来れば新品でー"と叫んだ。
ついでに私のコスメもー、と付け足しながら。



