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「ねぇオジョー、冬休みなにしたい?ていうか、オレにサンタさん来るかな」
数日間、何もしたくない無気力状態の私の部屋に、矢絃と……奏矢がやってきて、横たわる私を挟み二人はお菓子を広げていた。
ゲームをしながら矢絃が不意に、サンタさんなんて言うから、晴れない心が慧同様持ち上げられるような感覚に。
だから自然と口元がゆるみ、笑みがこぼれた。
サンタさんを矢絃は信じてるのを知ってるから。毎年のようにもらえるか不安になる矢絃が可愛くて。
おとぎ話全般を信じている矢絃は、スマホから顔を上げて、どう思う?という顔をする。
「どうかしら。矢絃、いい子にしてた?」
矢絃と同じように腹這いになって目線を合わせれば、矢絃は『んー』と悩む。
「……してた」
「ほんとかよ。お嬢の浴衣に手はいれるわ、女湯についていこうとするわ、いい子かぁ?」
あぐらをかいている奏矢は目を細め矢絃を見ると、矢絃は顔をしかめた。『……確かに』と。
だろー?なんて矢絃に笑いかける奏矢は、校舎裏のことも感じさせないくらい、自然。
「じゃあオレ、今年はもらえない?え、やだ。去年、ゲームくれたのに。せめて中古ソフト欲しいです」
「なんでそれを俺に言うんだよっ」
起き上がって真顔で奏矢に敬語を使った矢絃。
その姿に私も奏矢も笑う。



