「と、とりあえず今じゃないんだ。もう少し詳しく分かり次第、相談にのってほしい。……他言無用でな」
珍しく真剣。
慧から他言無用なんて言葉が出てくることに驚くけど、ただごとではないのは確か。
人間関係と言われると、どんな人生を歩いててもつきものだと思うし、今じゃないっていうなら詮索はせずに待ってよう。
「じゃあその時がきたら、ね。了解よ」
私も、あのお坊ちゃんの件で慧に心配をかけてしまったのだから、相談のひとつやふたつ……いや、いくらでも聞ける。
それに秋葉さんたちには、お礼にと慧をまじえて私の部屋でティーパーティーをして、少しの時間だけどゆったりと過ごしてもらった。
私たちにお礼など……と、秋葉さんは言っていたのを横目に、春夏冬さんと慧は頂きます!とがっついていたのが思い出すと面白い。
肩をすくめていた秋葉さんも、甘えますとお茶を楽しんでくれて。
卒業まで、これからも互いになにかとゴタゴタが起きるやもしれないから、この関係は保っていきたい。



