重いけどいいの?お嬢サマ



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「……美青、美形くんのお兄ちゃんなんかあったのか?すごいオーラ放ってたぞ」


金曜日になるまでの五日。
矢絃がお礼に何をするかを奏矢に伝えてから、ずっと不機嫌気味。もう学園でも寮でも隠せていないほどに。


「気にしないで。うちの執事あるあるよ」


不機嫌モードには慣れてるもの。


「そして弟くんは逆に楽しそうだな……」


今日、金曜日ですから。
ほんと、まるでプレゼントをもらう子供みたいにソワソワしてるのが丸わかり。


「あれか、美青に縁談も来ないし、執事くんたちが美青を二人占め出来るから。いや、待てよわたしも仲間にいれてもらいたい……三人占めだな」

「何言ってるのよっ」

「ははっ、わたしも美青のことが大好きだから執事くんたちにも取られるのは嫌なもんで」


冗談まじりなのか、笑ってみせる慧に私も笑えば、慧は急に真顔になって。


「そうだ……ひとつ、美青に相談したいことがあるんだ」

「どんな?」

「いや!でも今じゃない」

「……どういうこと?」


昼のテラス、ひとけはあまりないのに。相談を渋るとは。
余計気になるってものよ。


「どうと言われても、わたしにもよくわからないんだ」

「……なら、何系の相談?」

「何系……にん、人間関係?」



首を傾げられても、慧に分からないに私に分かるはずがない。