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チェスの練習の日々が過ぎていく度、迫る勝負の日。
前もっていつやるか具体的なことは佐藤に連絡するよう私が言っといたから、日程だけはとりあえず佐藤から言われ知っていた。
だけどどこでやるのか、場所が書かれていなく気にはなったものの、こちらから何かを尋ねたくはなく。
近いうちに送られてくるだろう、と思っていた。
けれどその場所を知ることになったのは、学園のサイト。
URLだけが佐藤に送られてきたらしく、そのまま転送されてきた学園のサイトを覗けば、
【未来を賭けたチェス勝負開催!】
と、サイトの邪魔をする広告のようなものがでかでかと現れた。こんな宣伝するほど、大々的にやりたいのかあちらは。
場所も学園のダンスホールのど真ん中でやるなんて。あのお坊ちゃんの気がしれないわ。
かなやいとやるとか、詳細が下に書かれていたけれど読まずにスマホを閉じる。
──せっかくいいお風呂だったのに、いっきに冷めたわ。
あたたかい余韻も全て。
ひとり不貞腐れながら廊下を歩き、警備員さんに礼をして部屋へと戻った。
「あれ……?」
部屋の明かり、私消した?
鍵を開けて入れば、部屋が真っ暗だった。お風呂に行く前、つけたまま行ったと思ったのに。
不思議に思いながらも、手探りでスイッチを探していれば、



