三人で子供のようにプールへ。
冷たさに心地良さを覚えていれば、顔に水がかけられた。
「オジョーにヒット。オレうまくない?」
顔を拭けば、いつの間にか浮き輪に体を通した矢絃は水鉄砲を手にしていた。……そんなの今の今まで見当たらなかったけど?
「ははっ、お前どこに隠してたんだよ」
「ヒミツ」
楽しそうなのはいいことだとは思う。ただ、朝からこの調子だから少し気になっていたことが。
「ねぇ、執事として一緒に遊んでていいの?今更だけど」
「あぁ、言い忘れてたっけ。今は佐藤さんと俺ら以外は休暇中。だからここに居ねぇんだよ」
「だから庭でも遊べるってこと。勿論、佐藤さんには許可はとってるよ」
「そう。それなら……」
またもかけられた水。二度は許さんっ。
「私にも貸して。ただやられるのは性に合わないわ」
「お、いいね。オジョーもやろ」
ひょいっと投げられたもう一つの水鉄砲。
どこから出したのやら……。
でもいい、これで私も──
「っておいおい、何も持たない俺にむけんのかよっ」
『問答無用!』
腕力だけで対抗する奏矢と水鉄砲を持つ私たち。はたから見たら、本当に小さい子供のようなはしゃぎ方をしてる。
だけど、たまにはこんなのもありかな……。
かなやいだって、ちゃんと羽目を外して遊んだほうがいいもの。



