重いけどいいの?お嬢サマ



は?とは……。


「なにか?」

「いやいや、なにか?じゃねぇから。どう見てもそれは違う」
「下はいいけど、長袖?ない、絶対ない。反対」


反対ってなによ。


「これ、れっきとした水着です。日焼け防止のための長袖ですー」

「……期待してたのにこれかよ。せめてもっといいの選べ!」
「上の露出度ほぼなしとか……オレの楽しみはいずこへ……」


なにを勝手に期待していたのか……なんて見え透いているけど。
悪かったわね。色気もへったくれもない主で。


「まぁ……なに着ても可愛いから良しとしよ、奏矢」


文句を言いつつ、二人からスマホを向けられ連写される音が聞こえてくる。
だからあえて真顔にしておいた。


「そうだな。来年からは先手をうつことにしようぜ」
「あいあいさーって、オジョーちょっと顔。笑顔でしょこういう時って」
「あえてよ」


しかも先手って……いや、今はなにも聞かないでおこう。


「ほら、お嬢プール入れよ」
「オレ浮き輪入れたい」
「浮き輪の意味あんのか?まあいいけどよ」