「私も別に高級思考じゃないから気にしないで。むしろワクワクする。知らない間に減らしちゃうかも」
「ほら見ろ、ノリ気だ。高級菓子じゃないからってわたしたちの友情は揺るがんさ」
それくらいでは揺らがないわよ……。
むしろそんなので揺らいでどうするの。
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お菓子をつまみながら、夏休みに入ってからのことや休み明けの話をしていた。
だけど、急に慧の表情が険しくなって……。
「そうだ美青、これを見てくれよ」
「なに?」
テーブルの下から、薄い冊子のようなものを取り出して私に差し出す。
なにこれ、と思いながら受け取れば"見ろ"と言わんばかりに慧はより険しい顔つきに。
おまけに後ろにいる執事二人も同じ表情になった。
不思議に思いながらも開いてみると、そこには……
「……なるほど。急な険しさの理由はこれね」
THE お見合い写真が。
「夏休みに入った途端、親から渡されるようになったんだ。マジで無理。わたしにはそういうの。……のんびりしていたいのに。このせいで部屋も心も荒れまくりだ」
「部屋はいつも荒れまくりですが?」
「うるさいぞっ秋葉」



