重いけどいいの?お嬢サマ


なるほど。なんとも慧らしい。
広い部屋も狭く見える。


「いいのいいの。予想の範疇よ。どうか気にしないで」
「……慧お嬢様、一条様が寛大な方で良かったですね」
「だろ?それに素をさらけ出せる友達がいるんだからいいじゃないか。ほらほら、美形くんたちも美青もこっちに座りなって」


背中を押されながら、ソファへと腰掛ければ慧も向かい側へと座った。
私が座る時、後ろから"俺""オレ"って聞こえてきたのは、多分どちらかが隣に座ろうとしたから。
グッと小さく背中の服を掴まれ、結果私が真ん中になったけど。


「なぁ春夏冬遅くないか?」
「やはり私が準備にまわったほうがよろし──」


「おやつお待たせ致しましたっ!……あ、いらっしゃいませ!一条様!」


急いできたのかノックなしに開けられた扉。
すぐに秋葉さんに睨まれ、春夏冬さんはその場で深々と頭を下げた。


「お待たせ致しましたっ……本当にこちらでいいのですか?」
「……お嬢様曰く、ですが。私も手伝います」
 

お茶の準備を着々と進めてくれる秋葉さんたち。
ふと、置かれた大皿に目が奪われた。


「おやつ、と言ってもな?じいが買ってきたお菓子だらけなんだ。庶民的なものだから、一条さんには出すな!って親から言われたんだけど……今親いないし?たまには美青も食べてみればーと思って」

ケーキやクッキーではなく、市販のスナック菓子ばかりが並ぶ。
小皿にはこちらも市販の和菓子がずらり。


「こちらもギリギリまでお出しするのは……と思ったのですが」