出口に向かって歩いていると、”シャチクジ”なるものがあった。クジを引くとシャチの縫いぐるみが当たるらしい。
「これ、やってみるか?」
「うん、やってみたい!」
お金を払い、大きなガチャみたいな中に手を入れ、引いたクジを売り子のお姉さんに渡した。そして、ワクワクしながら待っていたら、
「1当出ました! おめでとうございます!」
と売り子のお姉さんが大声で言い、カランコロンとベルが鳴った。
「やったな、葉子!」
「う、うん」
1当だから、かなりなものだろうとは思ったけど、周囲の注目の中、お姉さんから手渡されたシャチの縫いぐるみは、想像を遥に超えて大きかった。
それを胸に抱えながら歩いていると、
「俺、1当が当たったのって、初めて見た。ほら、みんな驚いてこっち見てるよ」
「そ、そうみたいね」
誇らしくもあり、恥ずかしくもあり、微妙な心境の私だった。
私達は水族館を出て、私の家へと向かった。
その途中、亮は和菓子屋さんへ寄り、手土産用に高価な菓子折りを買っていた。亮って、そういう気遣いが出来る人なんだなあ、って感心しちゃった。
「これ、やってみるか?」
「うん、やってみたい!」
お金を払い、大きなガチャみたいな中に手を入れ、引いたクジを売り子のお姉さんに渡した。そして、ワクワクしながら待っていたら、
「1当出ました! おめでとうございます!」
と売り子のお姉さんが大声で言い、カランコロンとベルが鳴った。
「やったな、葉子!」
「う、うん」
1当だから、かなりなものだろうとは思ったけど、周囲の注目の中、お姉さんから手渡されたシャチの縫いぐるみは、想像を遥に超えて大きかった。
それを胸に抱えながら歩いていると、
「俺、1当が当たったのって、初めて見た。ほら、みんな驚いてこっち見てるよ」
「そ、そうみたいね」
誇らしくもあり、恥ずかしくもあり、微妙な心境の私だった。
私達は水族館を出て、私の家へと向かった。
その途中、亮は和菓子屋さんへ寄り、手土産用に高価な菓子折りを買っていた。亮って、そういう気遣いが出来る人なんだなあ、って感心しちゃった。



