アラサーの私が、なぜか御曹司で超絶イケメンの年下男子から、溺愛されました

シャチのショーで、私はキャッキャとはしゃいでしまった。今までで一番はしゃいだと思う。

「葉子もシャチにハマったろ?」
「うーん、ハマるかも」

その後、シャチを見ながら食べられる、お洒落なレストランで昼食を食べた。伊勢海老とステーキのセットを食べたのだけど、お腹が空いていた事もあり、とても美味しかった。

「帰ろうか?」
「う、うん」

本当はもう少し亮と一緒にいたかったけど、亮に何か考えがありそうな気がして、素直に従った。

「その前に、家に連絡してみないか?」
「家って、私の?」
「もちろん」

「なんで?」
「あの何とかいうマザコン野郎との事、家の人に言ってないんだろ?」
「うん、まだ」
「そういうの、早い方がいいと思うんだ」

確かに私もそう思う。もし、支店長さんにある事ない事が伝わったら、やっかいな事になり兼ねない。あ、亮に迷惑が掛かる可能性もあるのかな。それは絶対にだめだ。

「確かにそうね。でも、それと家に連絡って、どう繋がるの?」
「俺も行くからさ」

え?