「お待たせ……」
リビングに戻ると、吉田君はソファに座ってスマホを見ていたのだけど、顔を上げて私を見たら、目を丸くした。
私は、吉田君の視線が気になり、恥ずかしくて、トレーナーの裾を下に引っ張りながらモジモジした。
「スウェット、あったでしょ?」
「私には大き過ぎて……」
「ああ、確かに。それにしても、葉子さんの脚は……」
「何よ?」
「綺麗だ。脚も、と言うべきだけど」
「あまり見ないでくれる? 恥ずかしいから」
「なるべくそうします」
そう言うと吉田君はスクッと立ち上がり、私に向かって歩いて来たのでドキドキしちゃった。
もう、始めるのかしら……
でも、それは杞憂だったみたいで、吉田君は私の横を素通りした。
そして、缶ビールとお茶のペットを持って戻ると、「向こうで話しましょう?」と言った。
窓側に小さめなテーブルと椅子が2つあって、私はそのひとつに、慎重にそーっと腰掛けた。
見えちゃうと大変だから。
吉田君は、お茶のペットのキャップを開けながら、
「葉子さんは、こっちね」
と言って、私の前にコトンとそれを置き、
「俺はもう、喉カラカラ」
と言い、缶ビールのプルリングをプシュッと開けてゴクゴクと飲んだ。
私も喉が渇いていたので、「いただきます」と言ってお茶を小さいお口で飲んだ。
吉田君は椅子に座りながら、テーブルの上にあったリモコンを持ち、ボタンをピッと押すと、大きなカーテンがスルスルっと開いて行き、現れた大きな窓の一面には、鮮やかな夜景が広がっていた。
リビングに戻ると、吉田君はソファに座ってスマホを見ていたのだけど、顔を上げて私を見たら、目を丸くした。
私は、吉田君の視線が気になり、恥ずかしくて、トレーナーの裾を下に引っ張りながらモジモジした。
「スウェット、あったでしょ?」
「私には大き過ぎて……」
「ああ、確かに。それにしても、葉子さんの脚は……」
「何よ?」
「綺麗だ。脚も、と言うべきだけど」
「あまり見ないでくれる? 恥ずかしいから」
「なるべくそうします」
そう言うと吉田君はスクッと立ち上がり、私に向かって歩いて来たのでドキドキしちゃった。
もう、始めるのかしら……
でも、それは杞憂だったみたいで、吉田君は私の横を素通りした。
そして、缶ビールとお茶のペットを持って戻ると、「向こうで話しましょう?」と言った。
窓側に小さめなテーブルと椅子が2つあって、私はそのひとつに、慎重にそーっと腰掛けた。
見えちゃうと大変だから。
吉田君は、お茶のペットのキャップを開けながら、
「葉子さんは、こっちね」
と言って、私の前にコトンとそれを置き、
「俺はもう、喉カラカラ」
と言い、缶ビールのプルリングをプシュッと開けてゴクゴクと飲んだ。
私も喉が渇いていたので、「いただきます」と言ってお茶を小さいお口で飲んだ。
吉田君は椅子に座りながら、テーブルの上にあったリモコンを持ち、ボタンをピッと押すと、大きなカーテンがスルスルっと開いて行き、現れた大きな窓の一面には、鮮やかな夜景が広がっていた。



