アラサーの私が、なぜか御曹司で超絶イケメンの年下男子から、溺愛されました

ソファに座り、バッグからスマホを出して気が付いた。家に連絡してなかった事に。

遅い時刻だけど、母ならギリ起きてるかなあと思い、Lineで母に電話する旨を送ると、すぐにOKのスタンプが返って来た。
それを見て、メッセージで連絡すれば良かったと思ったけど、手遅れよね……

『葉子、どうかしたの?』
「あのね。今夜はお泊りするの」
『しおらしい声で”お泊り”って事は、会社じゃないわけね?』

あ、その手があったかあ。

「う、うん」
『今度、家に来ていただくように言ってくれる? 何なら明日にでも……』

「誰に?」
『野田さんに決まってるでしょ? 他にいるの?』

まさか吉田君とは言えないから、

「わ、わかった。ご予定を聞いておくね」
『何なら今、聞いてみない?』

「今? 無理無理。彼は今、お風呂だから」
『あらあら。父さんには言わないでおくわね。じゃあね』

「じゃ、お休みなさい」

あちゃー。失敗したあ。面倒な事にならないといいけど……