アラサーの私が、なぜか御曹司で超絶イケメンの年下男子から、溺愛されました

吉田君は、探るような目で私を見ている。

私は、俯きたい気持ちをグッと堪え、吉田君を真直ぐ見つめた。恥ずかしさで、涙が出そう。
すると吉田君は、なぜかフッと笑った。

「わかりました。抱いてあげます。でも、その前にお風呂に入りましょう?」

そうよね、お風呂。”予習”にもあった。エッチの前のお風呂は定番よね?

あ、ちょっと待って。吉田君は”入りましょう”って言った。”入ってください”ではなく。
という事は……

「い、一緒に入るの?」
「はい。時間短縮になりますから。遊び慣れた葉子さんは、まさか恥ずかしいなんて言いませんよね?」

「も、もちろんよ」
「では、さっそく行きましょうか。服の”脱がせっこ”しましょう」

”にらめっこしましょう”みたいな言い方だけど、”脱がせっこ”って……
きゃっ

その光景を思い描いたら、顔がカーッと熱くなってしまった。

「冗談ですよ。お湯を張って来ますから、ソファにでも座って待っててください」

と言って、吉田君はクスクス笑いながら行ってしまった。

もしかして、ばれてる? 私の渾身のお芝居。