アラサーの私が、なぜか御曹司で超絶イケメンの年下男子から、溺愛されました

その吉田君の言い方に、カチンと来た。
7つも年下のクセに、生意気じゃない? 意地悪だし。

「嫌。抱いてほしい」
「え?」

私は、吉田君にギュッと抱き着いた。彼の逞しい背中に両手を回し、大きさには少しだけ自信がある胸を、彼のお腹の辺りに強く押し付け、頬を彼の胸に寄せた。

”予習”によれば、こうすると殆どの男性はその気になるはずだから。ところが……

いとも簡単に吉田君に押しやられてしまった。

「やっぱり酔ってますよね?」
「そんな事ない」

そんな事あるけど。

「私は、前からこうしたかったの。なぜなら……」
「なぜなら?」

「私は……」
「私は?」

『あなたが好きだから』とは言えない。それを言ったら、吉田君が引くと思うから。

「年下の男とエッチするのが好きなの」

どうよ?
”予習”にはなかったけど、さすがの吉田君も、これでその気になったんじゃない?