「後は若い人同士で、ね」
テレビドラマか何かで、よく耳にするお決まりの言葉で、野田さんと二人だけになってしまった。
「葉子さんみたいな綺麗な女性が、なぜ見合いなんかを?」
最初に野田さんはそう言った。”綺麗”と言われたのは悪い気はしないし、思ったよりフランクな人なのかな、と思った。
「冗談がお上手ですね」
「いえいえ、本気ですよ。僕は貴女の写真を見て、一目で気に入りました」
「あ、あれは7年も前のなんです。現在の私を見て、がっかりされたのでは?」
写真の事を言われ、私は焦ってしまった。あれ、どう考えても詐欺だと思う。
野田さんの答えが、ちょっと恐いかも。
「全然です。写真の通りと思いました。むしろ写真以上かと」
ホッとしたものの、嘘臭いなあと思った。それとも野田さんって、年増好みなのかしら。
「野田さんこそ、素敵な方なのに、なぜお見合いを?」
「僕は女性に縁が無いんですよ。お付き合いした女性はそれなりにいますが、僕は仕事優先なものだから、長続きしないんです」
「私も同じですわ」
なんて、思わず言ってしまった。全然同じじゃないのに。強いて言えば、男性に縁が無いところは、同じかもだけど。
「では、似た者同士という事で、付き合っていただけますか?」
テレビドラマか何かで、よく耳にするお決まりの言葉で、野田さんと二人だけになってしまった。
「葉子さんみたいな綺麗な女性が、なぜ見合いなんかを?」
最初に野田さんはそう言った。”綺麗”と言われたのは悪い気はしないし、思ったよりフランクな人なのかな、と思った。
「冗談がお上手ですね」
「いえいえ、本気ですよ。僕は貴女の写真を見て、一目で気に入りました」
「あ、あれは7年も前のなんです。現在の私を見て、がっかりされたのでは?」
写真の事を言われ、私は焦ってしまった。あれ、どう考えても詐欺だと思う。
野田さんの答えが、ちょっと恐いかも。
「全然です。写真の通りと思いました。むしろ写真以上かと」
ホッとしたものの、嘘臭いなあと思った。それとも野田さんって、年増好みなのかしら。
「野田さんこそ、素敵な方なのに、なぜお見合いを?」
「僕は女性に縁が無いんですよ。お付き合いした女性はそれなりにいますが、僕は仕事優先なものだから、長続きしないんです」
「私も同じですわ」
なんて、思わず言ってしまった。全然同じじゃないのに。強いて言えば、男性に縁が無いところは、同じかもだけど。
「では、似た者同士という事で、付き合っていただけますか?」



