アラサーの私が、なぜか御曹司で超絶イケメンの年下男子から、溺愛されました

全く予期してなかった吉田君の言葉、と言うか提案に、私の思考は一瞬だけど停止した。
そして、そうしたい気持ちが少しはあったのだけど、吉田君と一緒にいるのは辛いだけだし、明日の事を考えれば迷うまでもないわけで、

「何を言ってるの? 行くわけないでしょ?」

と、言った。

「だめですか?」
「あたりまえでしょ? ほら、運転手さんが待ってるから……」
「わかりました。今日のところは諦めます」

え?

「じゃ、また来週」
「う、うん。また来週……」

吉田君は、名残惜しそうな様子でタクシーに乗り込み、帰って行った。

今のは何だったの? どういう事? 吉田君は、私にも気があるの?
あ、解った。解ったと思う。吉田君はきっと、私とエッチしたくなったんだ。それしか考えられない。

”今日のところは”って事は、”また”があるって事よね。その時私は、どうしよう。
吉田君となら、それはアリかも。などと思い、そんなシーンを思い浮かべた時、

「姉貴」
「ひぇっ」