アラサーの私が、なぜか御曹司で超絶イケメンの年下男子から、溺愛されました

タクシーに乗り込むやいなや、吉田君は運転手さんに行先を告げたのだけど、それは都心近くの有名な一流ホテルだった。

「ホテルに行くの?」
「はい。そこのレストランを予約してあります」
「あ、ああ、レストランね」
「変な事、想像しましたか?」
「し、してないわよ」

実はしたりして。顔が熱いから、きっと紅くなってると思う。恥ずかしいわ……

「葉子さん」
「え?」

吉田君の顔が近い!

「部屋も予約しましょうか?」

耳元でそう囁かれ、首の辺りがゾクゾクっとした。

「バカなこと言わないで!」
「冗談ですよ」

そりゃあ、そうよね。でも、ちょっとだけ真に受けたい気持ちが私にあったのは、内緒。