アラサーの私が、なぜか御曹司で超絶イケメンの年下男子から、溺愛されました

「じゃあクラシックはやめて、そうだなあ、水族館とかどうですか?」

え? それってやっぱり、デートのお誘いなのでは?
よくわからないけど、行きたいわあ。お見合い、ドタキャン出来ないかしら。って、無理だよねえ……

「ごめんなさい。日曜は予定があるの」
「では、明日はどうですか?」

うわっ、積極的だなあ。そんな事されたら、勘違いしちゃうよ。いいの?
でも、明日は美容院を予約しているわけで……

「明日もだめなの。ごめんなさい」

ああ、残念。と思ったのだけど、

「じゃあ、今夜。夕飯に付き合ってくれませんか?」

と来た。それもいいなあ、と思ったのだけど、

「裕子ちゃんを誘えば?」

なんて、つい思ってもない事を言ってしまった。

「裕子ですか? あいつは今日も残業ですよ。たぶん」

あ、そういう事ね。つまり私は、裕子ちゃんの代理ってこと?
なんか、がっかり。でも、吉田君といられるなら、それでもいいと思った。

「いいわ。付き合ってあげる」
「やったー!」