きっと吉田君は、”助ける”とか”守る”とか、誰にでも言うんだと思う。それなのに、自分にだけって勝手に思い込んだりして、私ってバカみたい。
西野裕子ちゃんは、小さく会釈をして去って行った。その後ろ姿を見つめながら、
「可愛らしい子ね?」
と私が言うと、
「そうですね」
と普通に返ってきて、なぜかは解らないけど、胸の奥がチクリと痛んだ。
「裕子は可愛いだけじゃなく、見掛けによらず頑張り屋さんなんですよ。経理の仕事に意欲を燃やしてます。性格は素直だし、心は綺麗だし……」
「正に理想的な女の子よね?」
「はい、そう思います」
やっぱりだわ。吉田君は、西野裕子ちゃんが好きなんだと思う。裕子ちゃんも、さっきの感じだと、吉田君に好意を抱いてると思う。あるいは好意以上かも。
つまり二人は正しくお似合いのカップルで、私が入り込む余地なんて、1ミリも無いと思う。
西野裕子ちゃんは、小さく会釈をして去って行った。その後ろ姿を見つめながら、
「可愛らしい子ね?」
と私が言うと、
「そうですね」
と普通に返ってきて、なぜかは解らないけど、胸の奥がチクリと痛んだ。
「裕子は可愛いだけじゃなく、見掛けによらず頑張り屋さんなんですよ。経理の仕事に意欲を燃やしてます。性格は素直だし、心は綺麗だし……」
「正に理想的な女の子よね?」
「はい、そう思います」
やっぱりだわ。吉田君は、西野裕子ちゃんが好きなんだと思う。裕子ちゃんも、さっきの感じだと、吉田君に好意を抱いてると思う。あるいは好意以上かも。
つまり二人は正しくお似合いのカップルで、私が入り込む余地なんて、1ミリも無いと思う。



