アラサーの私が、なぜか御曹司で超絶イケメンの年下男子から、溺愛されました

「あ、本当だあ」
「それが原因で消費税が合わなかったのよ?」
「いくらですか?」

「さ、3円だけど……」
「なんだあ」

「”なんだあ”じゃないわよ! 例え3円でも差異は差異なの。おかげで私は、徹夜したんだからね!
そもそも、マスターメンテがいかに大事な仕事か、あなた分かってるの!?」

とうとう私は怒鳴ってしまった。森山明美の応対が、あまりに酷かったから。

「アタシが犯人って、決まってないじゃん」

森山明美は、少しひるみながらも言い返してきた。

「マスターのレコードを調べたら、インサートもアップデートもあなただったのよ。認めなさい!」
「うえ〜ん」

森山明美は突然泣き出した。ウソ泣きだと思うけど。