思えば、始まりはどこだったのか?


 新聞の広告に引かれ、カミレンジャーに入り、ボケてツッコんで、バカやってアホやって・・・楽しい時間だったけど、やっぱり俺たちが正義の味方なのだと自覚させられて・・・。


「何してんの?」


 青山が近くの公園でボケ~と過ごしていたら、聞きなれた声が聞こえ、顔を向ける。


「恵か・・・。」


 そこには、黒いジャケットを着た、見慣れた女性が・・・。


「基地内は、すっかり、アルクさんの研究施設となっちゃったからね。悠人君や美里ちゃん以外は、邪魔者扱いで・・・。」


 うん。分かっている。


 だから、こうして俺は近くの公園でボーとしていたのだが・・・。