双子の妹はカエルのお姫様①



私立白蘭学園。
学園の名を聞いて、国内で知らない人はいないほどに有名な名前だ。


大富豪、社長令嬢、社長令息。公表はされていないけど、その筋の……いわゆる極道、マフィアの子息子女と、その数は露しれず。


世間一般で噂される、お金持ちのためのお金持ちに対応したお金持ち学校である。


……クエッション!
そんな学園で『落ちこぼれ』と評価を受けている人物とは?

……アンサー!
私、零条士 つぼみです。こんにちは。


白蘭の落ちこぼれ。白蘭学園の生徒たちが耳にして、真っ先にに思い浮かべるのは、私だろうね。


理由は簡単なこと。私の双子の姉が、私とは正反対の意味で有名人だからだ。


「鈴蘭さんだわ! 生徒会の方々もご一緒よっ」


ふと、ひとつの甲高い声が、大きく高級感溢れる学園のホールに響き渡った。


生徒たちが送る視線の先には、ふんわりとしたロングヘア。柔らかなクリーム色の透き通った髪色。くりっとした目に、白い肌。


才色兼備、朗らかで人当たりの良く、人気者で名が通る美少女が立っていた。


そして、その少女に寄り添うように立っている数人の容姿端麗な少年たち。


「鈴蘭さんと生徒会の皆さん、本当に仲がよろしいのねぇ。羨ましいわあ……」

「……」


そう、零条士 鈴蘭とは――私の双子の姉で、白蘭学園では有名人のひとりなのである。