らしくしよ、恋ってやつを


「ちがっ……!さ、最初の時から思ってたけどっ、一応年上の私に対して遠慮というものがないんじゃないの!?」
「じゃあその、遠慮を知らない年下くんに赤くなってるのはどこの誰だ?饒舌になってるぜ?」
「……っ!」

顔を近付けられると、反射的に背筋が伸び早口になる。もう顔の赤さは隠しようがないから諦めているけれど。

「いくら口が悪くたって、根っこはちゃんと女子らしさあるとこ、推しポイントだな」
「っうるさいぞ貴公子!推しポイントってなんだ!」

早くこのドキドキがおさまればいいのに。

「つか、いつまで"貴公子"呼び続けるつもりだよ」
「……つ、鼓さんやお母さんの前では名前で呼ぶようにしてんじゃん」
「そん時だけ、な。普段も呼べって。普通二人の時こそ呼ぶもんだろ。逆に親とかの前では貴公子や鼓呼びでもよ」

それは分かってる。
私も逆じゃないのかって感じていたから。