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土曜、いつも通り教室へ向かっていれば、教室の庭の方から貴公子と子供の声がした。
気になって正面玄関ではなく、庭の方に回れば……子供二人と和服のまま遊んでいる貴公子の姿があった。
まだ時間があるから、引き返そうとも思ったけど、気配に気付いたのか貴公子と目があってしまう。
「あ……来てたなら声くらいかけろって」
どこか恥ずかしそうに頭を搔く貴公子のそばに歩み寄る。
「もしかして……隠し子?」
「んなわけねぇだろうが!!」
「冗談だって。真に受けないでよ」
そんなに全力で否定されるとは思わなかったからこっちが驚いた。



