らしくしよ、恋ってやつを


「仲良くやれていますか?」
「はい、今学校の方での華道についてお話をさせていただいておりました」

また切り替えが本当に早いこと。

「そうですか。いいことね。……それと、詩姫さんのお花はどうでしたか、椿冴」
「はい、とてもユニークで……僕自身、学ばせていただくことがありました」


──ユニーク……

絶対けなしてるだろって思いながらも、私も貴公子同様、鼓さんに笑顔を浮かべる。

「まぁ、そう。さすが皆森旅館のお嬢様ね。終わりしだい、お茶をお出ししてゆっくり話でもしなさいな」
「はい」
「詩姫さん、ゆっくりしていってね」
「ありがとうございます」

私たちが仲良くやっていたと聞いた鼓さんは、満足そうに微笑んで静かに襖を閉めていった。

「な?オブラートだったろ」


イヤなやつだな!

「ユニークで悪かったな」

ふん、と子供のような拗ね方をすれば、貴公子は私の肩を叩いた。

「ま、気にすんな。俺が華道の成績あげさせてやるから」
「お、言ったな?だったら私もバッチリ頑張ってやろうじゃないのっ」

二人してきっかない笑顔を見せあった。