絶対に、絶対に負けたくない相手。だけど、今は完全に負けている相手。
(超えたい)
「ちい、
俺はきみとデートしたい。明日したい。頼む」
オレンジが私の両手を握って熱っぽくそう訴える。姐さんと青ちゃんにぎゅうぎゅう抱きしめられている私を(増えた。
「ちいちゃんとデートするのにタダって。ないわー」
「そうだよ。10憶積んで正装で土下座して頼みなよ。俺ならそうする」
「安いわね。100億でも安い」
「ポイントは金じゃなくて正装で土下座」
「それよ」
「茶々を入れるな。おまえら!! あと、ちいから離れろ!!」
いつまで続くんだろ、この漫才。仕事行く準備しなくちゃ。でもおもしろい。
「俺の究極のエゴだ。俺と付き合ってください!!」
オレンジが叫ぶようにそう言って、私の目をじっと見つめてくる。吸い込まれそうなくらい透明なまなざし。真剣なまなざし。
(アイドルではなく普通の20代の人間の目)
「ど、どうして、私と付き合いたいんですか?」
私は敬語でそう質問を返す。オレンジの敬語につられた。
「きみとハッピーエンドを迎えたいんです。今度こそ」
(あ)
(超えたい)
「ちい、
俺はきみとデートしたい。明日したい。頼む」
オレンジが私の両手を握って熱っぽくそう訴える。姐さんと青ちゃんにぎゅうぎゅう抱きしめられている私を(増えた。
「ちいちゃんとデートするのにタダって。ないわー」
「そうだよ。10憶積んで正装で土下座して頼みなよ。俺ならそうする」
「安いわね。100億でも安い」
「ポイントは金じゃなくて正装で土下座」
「それよ」
「茶々を入れるな。おまえら!! あと、ちいから離れろ!!」
いつまで続くんだろ、この漫才。仕事行く準備しなくちゃ。でもおもしろい。
「俺の究極のエゴだ。俺と付き合ってください!!」
オレンジが叫ぶようにそう言って、私の目をじっと見つめてくる。吸い込まれそうなくらい透明なまなざし。真剣なまなざし。
(アイドルではなく普通の20代の人間の目)
「ど、どうして、私と付き合いたいんですか?」
私は敬語でそう質問を返す。オレンジの敬語につられた。
「きみとハッピーエンドを迎えたいんです。今度こそ」
(あ)



