オレンジ、緑姐さん、青ちゃんの初TKドーム公演の日は雨だった。
朝はしとしと程度だったのに、だんだんと雨は強まり風も強くなり、開演時間がせまる夕方には傘の花が色とりどりのドームの入り口を飾った。お祝いの花より華やかだ。
(55000人収容のドームが満席)
いつか、
私たちも - !!
先輩方にあいさつをしに楽屋へ行ったら、鳥肌が立つほどの緊張感と静けさに包まれていた。
オレンジは鏡を見ながらゆっくりと柔軟体操をし、姐さんはイヤホンを耳に突っ込んで口を動かしている。曲のチェックだろうか。青ちゃんはソファーにゆったり座って目を閉じていた。
(これがドーム公演前の空気)
私たちグループの空気が凍った。恐ろしい。恐ろしすぎる。これから戦場へ行くみたい。身動きをひとつでもしたら、何が起きるか想像もつかない。
(私たち、私、これを超えるの?)
「あいさつ来てくれてありがと。みんな」
朝はしとしと程度だったのに、だんだんと雨は強まり風も強くなり、開演時間がせまる夕方には傘の花が色とりどりのドームの入り口を飾った。お祝いの花より華やかだ。
(55000人収容のドームが満席)
いつか、
私たちも - !!
先輩方にあいさつをしに楽屋へ行ったら、鳥肌が立つほどの緊張感と静けさに包まれていた。
オレンジは鏡を見ながらゆっくりと柔軟体操をし、姐さんはイヤホンを耳に突っ込んで口を動かしている。曲のチェックだろうか。青ちゃんはソファーにゆったり座って目を閉じていた。
(これがドーム公演前の空気)
私たちグループの空気が凍った。恐ろしい。恐ろしすぎる。これから戦場へ行くみたい。身動きをひとつでもしたら、何が起きるか想像もつかない。
(私たち、私、これを超えるの?)
「あいさつ来てくれてありがと。みんな」



