──なんとなく覚悟を決める。 今夜 私は自分自身に試されるのだと。 自分の希望、全部が詰まったみたいな場所で ちゃんと 息が出来るかどうか。 「早かったね。今年ももう終わりだ」 「…そうだね」 出来ないのならばそれは多分 私は旭の言う通り、そこから離れるべきだということなのだろう。 一度捕まれば二度とそこから離れられない。 そんな予感がした。