肌に塗るクリームも毎日、欠かさず塗っていると徐々に赤みや痒みが減っていく。
ガサガサとした皮剥けがなくなったことに感激する日々を過ごしていた。
加えてヴァネッサの咳もゆっくりと落ち着いていた。
ティンナール伯爵家にいた時のような激しい咳は出なくなったことが不思議で仕方ない。
ギルベルトが調合してくれた薬がよほど体に合ったのだろうか。
(とても呼吸がしやすいわ……嘘みたい。体調がいいってこんな感覚なのかしら)
体に羽が生えたように軽く感じたのは生まれて初めてだった。
ヴァネッサはスープ生活を抜け出して少しずつパンを千切っては口に含む。
小麦の甘さがじんわりと口内に広がっていく。
「……お、おいしい!」
「ふふ、おかわりもありますから」
「おかわりは無理そうだわ」
「まだまだたくさん食べられるようになりませんと!」
「お体が細くて心配になりますわ」
レイとセリーナはいつもヴァネッサのそばにいて世話をしてくれる。
彼女たちとギルベルトのおかげでヴァネッサは元気を取り戻した……と自分では思っている。
逆にここまでしてもらい申し訳なくなり、ヴァネッサが何か屋敷のことを手伝おうとするたびに制止が入る。
『まだまだ体調が万全ではありませんから!』
『ゆっくりとしていていいんです』
ヴァネッサも役に立てると、ティンナール伯爵家で使用人として働いていたことを話すものの、レイとセリーナには難しい顔をされてしまった。
ガサガサとした皮剥けがなくなったことに感激する日々を過ごしていた。
加えてヴァネッサの咳もゆっくりと落ち着いていた。
ティンナール伯爵家にいた時のような激しい咳は出なくなったことが不思議で仕方ない。
ギルベルトが調合してくれた薬がよほど体に合ったのだろうか。
(とても呼吸がしやすいわ……嘘みたい。体調がいいってこんな感覚なのかしら)
体に羽が生えたように軽く感じたのは生まれて初めてだった。
ヴァネッサはスープ生活を抜け出して少しずつパンを千切っては口に含む。
小麦の甘さがじんわりと口内に広がっていく。
「……お、おいしい!」
「ふふ、おかわりもありますから」
「おかわりは無理そうだわ」
「まだまだたくさん食べられるようになりませんと!」
「お体が細くて心配になりますわ」
レイとセリーナはいつもヴァネッサのそばにいて世話をしてくれる。
彼女たちとギルベルトのおかげでヴァネッサは元気を取り戻した……と自分では思っている。
逆にここまでしてもらい申し訳なくなり、ヴァネッサが何か屋敷のことを手伝おうとするたびに制止が入る。
『まだまだ体調が万全ではありませんから!』
『ゆっくりとしていていいんです』
ヴァネッサも役に立てると、ティンナール伯爵家で使用人として働いていたことを話すものの、レイとセリーナには難しい顔をされてしまった。



