【完結】悲劇の継母が幸せになるまで

当然のように言うギルベルトだが、ヴァネッサは色々と起こりすぎてついていけなかった。
そんな中、彼はあることを問いかけてくる。


「ヴァネッサ、一つ聞きたいことがあるんだが……」

「な、なんでしょう!」

「レンセンセは初恋だと言っていたが、今でも好きなのか?」

「……はい!?」

「彼とはどういう関係だったのだろうか」


そこからレン先生について、質問攻めにあっていた。
まるで診察の要領で手際よく聞いてくるため、ヴァネッサも反射的に答えてしまう。
どうやらギルベルトは嫉妬深いタイプのようで、性格的にもひとつのことに長く熱中する。
医師の仕事もそうなのだという。
つまりヴァネッサに対しても同じことが起こっている。

嫉妬してくれていると思うと嬉しいが、恋愛の経験がまったくないヴァネッサにとっては嵐が次々と続く状態だ。
彼は憧れで、もう二度と会えない場所にいると言うと、やっと納得していたようだ。

ギルベルトはヴァネッサの顔の赤みが気になるようで、ヴァネッサは「ギルベルト様のせいです!」と叫びたい気持ちを押さえていた。