【完結】悲劇の継母が幸せになるまで


「その流行遅れのドレスを買い替えなくっちゃね! 今はこれで我慢して」

「えぇ……」

「ヴァネッサは明るい色のドレスが似合うわ。そうだわ、わたくしと似たデザインのドレスも買いましょう!」


どうやら今ヴァネッサが着ているドレスは新品ではあるが前妻であるクロエが買ったもので、四年前のもののため流行とはかけ離れているそうだ。
ヴァネッサの体が細すぎる影響で着れるものがこの屋敷にはほとんどないのだそう。
よく着ているワンピースもブカブカなことを思い出す。

(わたしには流行がわからないけれど、ここにあるドレスがすべて高級なことだけはわかるわ)

ヴァネッサは元々細すぎたため、最近は少しずつ体重が増えてきたとはいえ、まだ服のサイズがなかなか定まらずにいた。
最近では体重が安定してきたので、ドレスを買い揃えてもいいだろうとのことだった。


「ふふっ、お母様と一緒に買い物するって初めて。ずっとわたくしの夢だったの」

「……!」

「ヴァネッサ、準備が終わったら行きましょう!」