【完結】悲劇の継母が幸せになるまで

ヴァネッサの問いかけにも答えることはない。
ギルベルトの赤らんでいく頬を見て、あることを思う。


「もしかしてギルベルト様も熱があるのでしょうか? 顔が赤いですが……」

「~~~っ!」


ヴァネッサはギルベルトの額に手のひらを当てるが、自分も熱があることに気づいて意味がないことを悟る。
ギルベルトは何か言いたいことがあるのか唇を閉じたり開いたりを繰り返していた。


「あの、ギルベルト様……大丈夫ですか?」

「熱があるのは君の方だ。今日と明日はゆっくり休むこと。いいな?」

「あ……はい、そうですよね」


ギルベルトはヴァネッサに薬を飲むように指示を出して、足早に部屋から出て行ってしまった。

(なんだか変なギルベルト様……でもそんなに怒られなくてよかったわ)

よくわからないギルベルトを不思議に思いつつ、ヴァネッサは彼の指示通りに薬を飲んで体をゆっくり休んだのだった。

それから経過を見て、一日多く休んでいたヴァネッサ。
熱も下がり食欲も戻ったヴァネッサはウズウズしつつ本を読み込んでいた。

(これで予習と復習はバッチリだわ。今日からまた頑張りましょう!)

気合いを入れつつ、ヴァネッサが準備をしていた時だった。