彼はちょうど七年前、馬車の事故で亡くなってしまった。
ギルベルトが二十二歳、レオが二十七歳だった。
その時、レオの妻も一緒に亡くなった。二人に子どもはいなかった。
「今でもレオ兄さんがいてくれたらと思う」
「……ギルベルト」
「俺には荷が重過ぎますよ」
「そんなことはないさ。お前はよくやっている」
ギルベルトはヨグリィ国王の言葉に笑みを浮かべた。
「ギルベルトは自己評価が低すぎるんだ」
と、いつものように話をしつつ、王家主催のパーティーにアンリエッタが参加することを話す。
「……アンリエッタとヴァネッサが心配なんです」
「ギルベルト……」
「彼女たちを傷つけたくない」
ギルベルトは過去を思い返していた。
後悔ばかりの過去だ。
こうして無理をしてでも人を救いたいと思うのも贖罪の気持ちからなのかもしれない。
ギルベルトはレオが亡くなる数年前、往診の際に虐げられている貴族の令嬢を救い出した。
アンリエッタの母親のリリアンだ。
彼女は病弱ゆえに子を成せないだろうと、婚約を断られて二十五歳になっても生家にいた。
体が弱いことを理由に修道院に行くことも許されず邪険にされてずっと虐げられていたのだ。
ギルベルトが二十二歳、レオが二十七歳だった。
その時、レオの妻も一緒に亡くなった。二人に子どもはいなかった。
「今でもレオ兄さんがいてくれたらと思う」
「……ギルベルト」
「俺には荷が重過ぎますよ」
「そんなことはないさ。お前はよくやっている」
ギルベルトはヨグリィ国王の言葉に笑みを浮かべた。
「ギルベルトは自己評価が低すぎるんだ」
と、いつものように話をしつつ、王家主催のパーティーにアンリエッタが参加することを話す。
「……アンリエッタとヴァネッサが心配なんです」
「ギルベルト……」
「彼女たちを傷つけたくない」
ギルベルトは過去を思い返していた。
後悔ばかりの過去だ。
こうして無理をしてでも人を救いたいと思うのも贖罪の気持ちからなのかもしれない。
ギルベルトはレオが亡くなる数年前、往診の際に虐げられている貴族の令嬢を救い出した。
アンリエッタの母親のリリアンだ。
彼女は病弱ゆえに子を成せないだろうと、婚約を断られて二十五歳になっても生家にいた。
体が弱いことを理由に修道院に行くことも許されず邪険にされてずっと虐げられていたのだ。



