恥ずかしさに耐えきれなくなり、ヴァネッサは自分の顔を手のひらで覆う。
(ギルベルト様の顔を見ることができないわ! けれど夫婦なんだからこの感情は正しいし、ゆくゆくは大人の階段を登ることだってあるかもしれないじゃない……って、今はそんなことを考えている場合じゃないわ! わたしよ、落ち着いて!)
部屋には沈黙が流れていて、そのことに耐えかねたヴァネッサはたまらず声を上げる。
「や、やましいことは一切、考えておりませんから……!」
「……!?」
自分から出た言葉に驚愕して震えてしまう。
指の隙間からは、ギルベルトが目を見張っているところが見えてしまう。
(キャアアア、ハレンチな女だと思われてしまったかしら!)
なんとか自分の失言をカバーしようと慌てて口を開く。
「ただっ、好きなだけですから!」
「…………まさか俺のことを?」
「──はいっ!」
まるで点呼された時のように礼儀正しい返事をしてしまい、もうヴァネッサの顔は茹蛸のように真っ赤になっている。
思わぬ形で今まで溜め込んだ気持ちを吐き出してしまった。
もう恥ずかしさの限界を突破したヴァネッサは、一周回って落ち着いてきたではないか。
それにここまで言ってしまえば、怖いものはなくなっていた。
(ギルベルト様の顔を見ることができないわ! けれど夫婦なんだからこの感情は正しいし、ゆくゆくは大人の階段を登ることだってあるかもしれないじゃない……って、今はそんなことを考えている場合じゃないわ! わたしよ、落ち着いて!)
部屋には沈黙が流れていて、そのことに耐えかねたヴァネッサはたまらず声を上げる。
「や、やましいことは一切、考えておりませんから……!」
「……!?」
自分から出た言葉に驚愕して震えてしまう。
指の隙間からは、ギルベルトが目を見張っているところが見えてしまう。
(キャアアア、ハレンチな女だと思われてしまったかしら!)
なんとか自分の失言をカバーしようと慌てて口を開く。
「ただっ、好きなだけですから!」
「…………まさか俺のことを?」
「──はいっ!」
まるで点呼された時のように礼儀正しい返事をしてしまい、もうヴァネッサの顔は茹蛸のように真っ赤になっている。
思わぬ形で今まで溜め込んだ気持ちを吐き出してしまった。
もう恥ずかしさの限界を突破したヴァネッサは、一周回って落ち着いてきたではないか。
それにここまで言ってしまえば、怖いものはなくなっていた。



