(わたしのばかばか……っ! 今すぐに赤くなっている頬よ、治まりなさい!)
急にギルベルトのことを意識してしまい自分でも戸惑っていた。
明らかにギルベルトの視線がこちらを向いていることに気づいていた。
つまりヴァネッサの反応が彼にバレてしまっているのだ。
ヴァネッサは自分の中にあるギルベルトに対する感情を自覚しつつあった。
というよりも先ほどのアンリエッタの話を聞いたことで、更にギルベルトのことを好きになってしまう。
それに彼のことを好きにならない女性などいないのではないか。
彼はこんなにも優しくて人のために動ける人だ。
ヴァネッサはギルベルトを心から尊敬していた。
それにギルベルトはヴァネッサを救い出してくれた恩人でもあり、形式上ではあるが夫婦なのだ。
前世含めて恋愛未経験者のヴァネッサには、ギルベルトを意識するなと言われる方が難しい。
それに加えて大人の色気や初恋のレン先生に似た端正な顔立ち。
ヴァネッサのためにここまでしてくれたギルベルトには感謝と共に湧き上がる特別な気持ち。
(好きにならない方が無理でした……!)



