勉強会を終え、カフェの前で四人が立ち話をしていた。


「咲夜さん、今日はありがとうございました。とっても助かりました」


シローは深く頭を下げる。


「ありがとうございました」
紺も少し恥ずかしそうに頭を下げた。


「またうちの店にも来てください」
にっと笑うキラ。


「いえいえ、結構楽しかったよ! お店もすっごく美味しかったから、また来るね」


咲夜は微笑みながら答えた。


「紺くん、キラくん、追試頑張ってね!」
咲夜が言うと、二人は揃って「うっす」と返す。


「咲夜さん、帰り道どっち?」


シローが尋ねる。


「こっちだよ」


咲夜は指さして教える。


「紺と一緒ですね。紺、咲夜さんちゃんと送るんだよ?」


シローが注意すると、紺は軽くうなずいた。


「わかってるよ」


こうして四人はそれぞれの帰路についた。