「そゆこと」



私がキレてること、ちゃんとわかっているのだろうか。

火に油を注いでいることぐらい、もう高校生だから分かると思うんだけど?



「いいよ~?ちゃぁんと炒め物作っておくから~!」



まず隣の部屋の鍵を持ってるのもおかしいけど、まあなんでかはわかる。

きっとお母さんが渡したんだろう。


肝心な両親は、今海外に出張中だけど。



「怖いよなっちゃん⋯⋯」



「怖くて結構」



まあカップラーメンとかを食べられて食生活悪くするよりはいっか。

しばらく沈黙が流れた後、私は言った。


「いい?朝ごはんは食べてもいいけど、来る時は明日来るとか言ってね?」



「わかった~♡じゃあこれから毎日♡」



「そう言うと思った」



「じゃあ聞くはずもなかったじゃん」



そう言って玲音はあははと笑った。