「うわぁ~!なっちゃん怖~い♡」



玲音がそう言った瞬間、プチンと何かが切れて、玲音の頬をビンタした。



「このバカ!着替えるから出ていって!」



そう言って、玲音を部屋から追い出した。


着替えながら、玲音の文句を心で話した。



⋯⋯⋯ほんと、どういう神経してるわけ?

寝てる間にキスするとか、ほんとありえない⋯⋯⋯


出てきそうになった涙をゴシゴシと拭いてから、制服のリボンをキュッと結んだ。



─────♡─────



「なっちゃ~ん!俺もお腹すいたよ~」



部屋から出るとリビングの机で突っ伏している玲音の姿があった。



「あのねぇ、なんで私の家で食べるのが前提なわけ?」



そう言って、小さなため息をついた。