君の心は奪えない




⭐︎


「黒瀬貿易の周年パーティーの参加者です」
「招待状を拝見します」
「はい、こちらです」


パーティー会場のホテルに到着すると、受付でフロントマンに招待状を要求された。

もちろん、春義君お手製の、超精密なニセモノだ。



「……はい。吉岡桃華様ですね。それでは、ホールの入り口でドリンクをお受け取りください」


ワイングラスを渡されて、そのまま中に案内された。
さすが春義君の偽造技術‼︎
そして、あたしの完璧な変装‼︎


パーティー潜入はあっさりクリア。


さて、ここからは……。