「すず。これは何?」
「これはね、マリトッツォ。
少し前に流行ってたんだよ。」
「すごい。クリームがいっぱいだ。
小さなケーキみたいだね。」
「そうだね。」
「っ!これ、おいしいっ」
「良かった。」
手にしたマリトッツォを物珍しげに眺めて
ぱくりと口に入れた後、ひもろぎさんの表情は
一気にきらきらと輝く。
同じように、あたしも
生クリームをたっぷり入れた、丸いフォルムの
可愛らしいそのお菓子を口にいれる。
……うん。
生地も、クリームの味も固さもいい感じ。
夢の中では
失敗なんて概念はないのかもしれないけど…
納得のいく出来に、満足しながら
目の前で幸せそうにお菓子を食べている
ひもろぎさんに視線を向ける。
……ひもろぎさんは、本当に美味しそうに食べてくれるなぁ…
作りがいがあると言うもの。
全身で『美味しい』と伝えてくれる
ひもろぎさんに、あたしの心は満たされる。
「……ひもろぎさんって…」
「うん?」
「夢の神様じゃないって、前に言ってたけど…」
「うん。」
「じゃあ、ひもろぎさんは一体何者なの?」
ずっと気になっていた疑問をぶつければ
ひもろぎさんは、ちゃぶ台に置いていた
違う種類のマリトッツォに、手を伸ばしながら、答えてくれた。
「これはね、マリトッツォ。
少し前に流行ってたんだよ。」
「すごい。クリームがいっぱいだ。
小さなケーキみたいだね。」
「そうだね。」
「っ!これ、おいしいっ」
「良かった。」
手にしたマリトッツォを物珍しげに眺めて
ぱくりと口に入れた後、ひもろぎさんの表情は
一気にきらきらと輝く。
同じように、あたしも
生クリームをたっぷり入れた、丸いフォルムの
可愛らしいそのお菓子を口にいれる。
……うん。
生地も、クリームの味も固さもいい感じ。
夢の中では
失敗なんて概念はないのかもしれないけど…
納得のいく出来に、満足しながら
目の前で幸せそうにお菓子を食べている
ひもろぎさんに視線を向ける。
……ひもろぎさんは、本当に美味しそうに食べてくれるなぁ…
作りがいがあると言うもの。
全身で『美味しい』と伝えてくれる
ひもろぎさんに、あたしの心は満たされる。
「……ひもろぎさんって…」
「うん?」
「夢の神様じゃないって、前に言ってたけど…」
「うん。」
「じゃあ、ひもろぎさんは一体何者なの?」
ずっと気になっていた疑問をぶつければ
ひもろぎさんは、ちゃぶ台に置いていた
違う種類のマリトッツォに、手を伸ばしながら、答えてくれた。


