〇どこかの場所
杏奈が妄想する。
杏奈M「GWはどこに行こう? 竜ちゃんと一緒に出掛けるのって久しぶりだし、思い出に残る場所がいいな? 映画館ならロマンチックな恋愛がいいなぁ。それともボウリングを楽しむ? ネットで話題のお店に行くのもいいな。ゲームセンターでクレーンゲームするのもいいな。でも一番行きたいのは遊園地! デートの最期に観覧車に乗ってゴンドラがてっぺんにきたときに………」
といろいろと妄想する。
〇駅前・広場
伏見、綾乃、友人A・B・Cがいる。
杏奈が来る。
伏見「おーい。こっちだ。遅刻するなぁ」
杏奈M「って、いろいろ妄想してたけど………現実は………」
伏見たちを見て走る。
杏奈「ゴメン」
綾乃「ごめんなさいね。集まる時間、間違って覚えてて、竜くんを呼び出しちゃって」
杏奈「あ、私がのんびりしてたから気にしないで………」
とはははと笑う。
杏奈M「早めについた綾乃さんを迎えに行くって、竜ちゃん、先に行っちゃったんだよね」
友人たちともあいさつをする杏奈。
雪平とクラスメイトA・B・C、来る。
雪平「おーお待たせ!」
と手を振る。
クラスメイトA・B・Cが取り巻きのように雪平と一緒に来る。
杏奈「大丈夫だよ。時間まだ余裕があるか………」
杏奈の背筋がぞくっと冷たいものが流れる。
杏奈M「(振り向きながら)何? 天気が良くて、夏日と言われているのに、この一気に氷点下まで下がるような気配が後ろから……ひっ!」
杏奈が振り向くと伏見が無表情で冷たい視線を雪平に向けている。
杏奈M「忘れてた。出かけるのをOKするときの写真を撮ったとき」
× × ×
(フラッシュ)
写真に杏奈の首に腕を回している雪平。
× × ×
杏奈M「何もありませんように」
綾乃「あら、お久しぶりね。雪平くん」
杏奈が驚いて綾乃を見る。
伏見「知り合いだったのか?」
雪平と綾乃が同時に
雪平「中学のときからの友人だ」
と笑っている。
綾乃「同じクラスだっただけの人」
伏見と同じような無表情に冷たい視線を雪平に向ける。
杏奈M「この二人って知り合いだったの? でもこの雰囲気って」
雪平と綾乃の間に黒い渦が見える。
杏奈M「何か、悪い予感しかない。竜ちゃんと二人になりたいのに……どうなるんだろう?」
〇駅・ホーム
電車に乗り込む。
杏奈、伏見、雪平、綾乃、友人A・B・C、クラスメイトA・B・C。
〇電車・車内
動いている車内。
出かける親子連れ、や女子三人のグループなどが乗っている。
伏見の隣に杏奈が座っている。
伏見「なんか、悪いな?」
杏奈「ううん。気にしないで」
伏見の隣に綾乃その隣に友人A・B・Cの順で座っている。
綾乃が険悪な表情で杏奈の横に座る雪平を見ている。
雪平は足を組んでクラスメイトAと話している。
クラスメイトB・Cは反対側に座って話している。
杏奈M「天気はいいし、暑いくらいだけど、風が気持ちいい………(綾乃を見る)すごく居心地が悪い」
綾乃「やっぱり、来なければよかったかも」
伏見「そんなこと言うなって楽しみにしてたんだから」
杏奈がえっ?! とした表情で伏見を見る。
綾乃「そうよね。楽しむために来たのよね」
杏奈M「楽しみにってどういうこと? 竜ちゃん。やっぱり綾乃さんと………」
雪平の笑い声が遮る。
杏奈が雪平を見る。
クラスメイトA「イルカのショーがあるんですって」
とスマホで動画を雪平に見せる。
雪平「へぇ。すげえ」
クラスメイトA「あ、ネットで予約できるみたい。予約とりましょう」
雪平「いいね」
とスマホを取り出して操作している。
伏見が綾乃を抑える。
綾乃「あんな大声出して、他の乗客に迷惑じゃない」
とこぶしを握り締めて雪平を睨む。
杏奈M「目的は、途中で竜ちゃんと二人きりになることだけど………最悪な予感しかしないよ」
杏奈が妄想する。
杏奈M「GWはどこに行こう? 竜ちゃんと一緒に出掛けるのって久しぶりだし、思い出に残る場所がいいな? 映画館ならロマンチックな恋愛がいいなぁ。それともボウリングを楽しむ? ネットで話題のお店に行くのもいいな。ゲームセンターでクレーンゲームするのもいいな。でも一番行きたいのは遊園地! デートの最期に観覧車に乗ってゴンドラがてっぺんにきたときに………」
といろいろと妄想する。
〇駅前・広場
伏見、綾乃、友人A・B・Cがいる。
杏奈が来る。
伏見「おーい。こっちだ。遅刻するなぁ」
杏奈M「って、いろいろ妄想してたけど………現実は………」
伏見たちを見て走る。
杏奈「ゴメン」
綾乃「ごめんなさいね。集まる時間、間違って覚えてて、竜くんを呼び出しちゃって」
杏奈「あ、私がのんびりしてたから気にしないで………」
とはははと笑う。
杏奈M「早めについた綾乃さんを迎えに行くって、竜ちゃん、先に行っちゃったんだよね」
友人たちともあいさつをする杏奈。
雪平とクラスメイトA・B・C、来る。
雪平「おーお待たせ!」
と手を振る。
クラスメイトA・B・Cが取り巻きのように雪平と一緒に来る。
杏奈「大丈夫だよ。時間まだ余裕があるか………」
杏奈の背筋がぞくっと冷たいものが流れる。
杏奈M「(振り向きながら)何? 天気が良くて、夏日と言われているのに、この一気に氷点下まで下がるような気配が後ろから……ひっ!」
杏奈が振り向くと伏見が無表情で冷たい視線を雪平に向けている。
杏奈M「忘れてた。出かけるのをOKするときの写真を撮ったとき」
× × ×
(フラッシュ)
写真に杏奈の首に腕を回している雪平。
× × ×
杏奈M「何もありませんように」
綾乃「あら、お久しぶりね。雪平くん」
杏奈が驚いて綾乃を見る。
伏見「知り合いだったのか?」
雪平と綾乃が同時に
雪平「中学のときからの友人だ」
と笑っている。
綾乃「同じクラスだっただけの人」
伏見と同じような無表情に冷たい視線を雪平に向ける。
杏奈M「この二人って知り合いだったの? でもこの雰囲気って」
雪平と綾乃の間に黒い渦が見える。
杏奈M「何か、悪い予感しかない。竜ちゃんと二人になりたいのに……どうなるんだろう?」
〇駅・ホーム
電車に乗り込む。
杏奈、伏見、雪平、綾乃、友人A・B・C、クラスメイトA・B・C。
〇電車・車内
動いている車内。
出かける親子連れ、や女子三人のグループなどが乗っている。
伏見の隣に杏奈が座っている。
伏見「なんか、悪いな?」
杏奈「ううん。気にしないで」
伏見の隣に綾乃その隣に友人A・B・Cの順で座っている。
綾乃が険悪な表情で杏奈の横に座る雪平を見ている。
雪平は足を組んでクラスメイトAと話している。
クラスメイトB・Cは反対側に座って話している。
杏奈M「天気はいいし、暑いくらいだけど、風が気持ちいい………(綾乃を見る)すごく居心地が悪い」
綾乃「やっぱり、来なければよかったかも」
伏見「そんなこと言うなって楽しみにしてたんだから」
杏奈がえっ?! とした表情で伏見を見る。
綾乃「そうよね。楽しむために来たのよね」
杏奈M「楽しみにってどういうこと? 竜ちゃん。やっぱり綾乃さんと………」
雪平の笑い声が遮る。
杏奈が雪平を見る。
クラスメイトA「イルカのショーがあるんですって」
とスマホで動画を雪平に見せる。
雪平「へぇ。すげえ」
クラスメイトA「あ、ネットで予約できるみたい。予約とりましょう」
雪平「いいね」
とスマホを取り出して操作している。
伏見が綾乃を抑える。
綾乃「あんな大声出して、他の乗客に迷惑じゃない」
とこぶしを握り締めて雪平を睨む。
杏奈M「目的は、途中で竜ちゃんと二人きりになることだけど………最悪な予感しかしないよ」

